2014年08月26日

高校生の夏休み課題に思う Chemical Secret

 当然ですが、事実をありのまま認識できる人間などいません。
もしいたら、釈迦クラスでしょうね。釈迦になったつもりの人が多くて困ります(笑)。

平成以降、ますます腐食の色を濃くする県下普通高校、特に進学校など、
もはや論ずるに値しないのですが、敢えて論ずることが、
未だ洗脳、盲信の中にいる、哀れな生徒とその保護者にとって、
開眼の一助となれば幸いに思います。

これらは、あくまで当方が頭の中で思うことです。
少し長くなりますので、お付き合い頂ける方のみお読みください。

熊本県立済々黌高等学校は、出版社と余程癒着があるのか、
参考書だけでなく夏休みの課題まで、保護者に購入させる有様。

特定の参考書を生徒に購入させるなど、公務員のやることではないですね。
最近の公務員は、出版社の営業も兼ねることになったようで、
随分、仕事の幅が拡がったものです。

毎朝、早起きして、アルバイトもやってるみたいだし、さぞかし大変でしょう。
本業に支障が出ないといいですが、出ても気にならないのでしょう。
感覚が麻痺してますから。
夏休みの課題 Chemical Secret の主人公が、企業の恩恵を受けて、
徐々に感覚が麻痺していった様に・・・
公務員という恩恵を受けていますから、盲点だらけなのも無理はありません。
現に、定期考査の問題はギリギリまでできないし、採点もなかなか終わりませんよね。
それでも、アルバイトは続けますか。

授業の準備不足を誤魔化すために、
生徒に、次々と参考書を買わせ、その結果、何もかも未消化に終わり、
浪人する羽目になった人数を見るがいい。
不都合な真実でしょうが、無関心でいられますか。
もし無関心でいられるのなら、もはや教育者どころか人間ですらない。

現状は、教科書もままならない生徒が、殆どなはずです。
浪人生が、教科書の内容すらまともに答えられないからです。
教科書さえ、十分理解できていたら、通れたでしょうに。

教科書の内容を、あるときは具体化し、またあるときは抽象化して、
そこから入試問題が解けるように導くのが、教師の本来の役割なのでは。
その能力がないから、参考書に頼るのですか。
それとも、出版社の利権島に取り込まれましたか。
何れにしても高校がこのような状況なら、
生徒は自分の好きな参考書を買って、家で勉強した方がよほどましなのでは。

大学に通す術のない進学校に、通う意味ありますか。
生徒が高校に来ているのは、もはや気休めか世間体のためでしょう。
中には、中退して、高卒認定試験を経て大学へ行く人もいますね。
賢明だと思います。
大学に通りたければ、やるべきことが見えた時点で高校を中退するのがベターでしょう。
高校は認めたくないでしょうが。
自分たちの無能ぶりを、認めることになりますから。
しかし、認めたくないことを認めたときに、己の枠が広がるのではないですか。
枠とはまさに、認識の枠組みなのだから。
まだできませんか?できないからこそ、今の流れなのでしょうが。

この先、定員割れして、消失することもあり得ますよね。少子化でもあるし。
伝統に幕を引きますか。まぁ個人的には昭和で終わったと思っていますが。
昭和のラスト10年は、女生徒大好きエロ左翼、生徒人格無視の突発罵声癖極右、
コミュニケーション能力なしの人格障害的反面教師など、
教師は人間相手の職業であるという認識が、まるでないような、
弱い者相手に憂さを晴らす、終末に相応しい優秀な人材揃いでしたからね。
彼らの偏狭な認識の枠が齎した、非のない生徒に対する理不尽な諸行は、
その憂さ晴らしの的になった生徒に、永くトラウマを残すことでしょう。
高校の教師とは、その程度のものです。全員とは言いませんが。

そして平成になり現れた教祖と、その盲信者たちによって築かれ、
業者が票と引き換えに学校で商売ができるよう、
根回ししてもらったのが、今の体制というわけですか。
もはや高校とは名ばかりで、ただの檀家さんなのでは。

何れにしても、仮象、虚構の類は、いつか終わるでしょう。
現浪合わせて、その申し訳程度の合格者数を見ればいい。
場末の私塾以下ですね。
少なくとも、県を代表する進学校とは呼べないのでは。
鹿児島県の離島にある高校にも劣るように思えます。

現職員は、まず、ステルスマーケティングなどの姑息な手段で、
評価の仮象を創りだす、そのばかな参考書で勉強してみてはどうです。
授業で使っているやつですよ。参考書の紐ですね。

そして、実際、自分で大学を受験してみたらいい。
それで合格できるかどうかは、もはや確率論だということがわかるでしょう。
それだから、落ちる生徒もいれば、通る生徒もいるんですよ。
その参考書が、そんなにいいものなら、ほとんど通るはずでしょ。
まだ目が覚めませんか。あっ、感覚が麻痺してるんでしたね。

合格の秘訣は、高校で買わされた参考書をやらないことです。
当たり前ですよ。大学が入試問題を作ったり、採点したりする時に、参考書を基準にしますか?
むしろ、外してくるでしょ。参考書的な解答を、大学は一番嫌うのだから。
それに、入試問題で、教科書と矛盾する部分があれば、反論できますが、
参考書と矛盾する部分があっても、決して反論できませんよ。
こんな当たり前のことすら、未だにわからないですか?

参考書を全部覚えろ、なんて言う教師もいるらしいですが、
元々高校が買わせる参考書なんて、限りなくブラックでしょ。
入試でその参考書のコピペをやれとでも?
なんちゃって大学なら、それでもいいでしょうが、
学問を重んじるような大学なら、門前払いでしょうね。
コピペ答案がどれほど印象を悪くすることか。

ところで、落ちた生徒の予備校に掛かる費用、校長が出すんですよね?
当然ですよ。良くもない参考書を掴まされ、職員の稚拙なアルバイトにまで付き合わされて、
当然の如く落ちたわけですから。
予備校の金なんて安いものですよ。参考書に掛けた時間返せと言われたらどうします。
浪人しても高校時代の参考書を、経典でもあるかの如く、後生大事にしている人もいますが、
こういう人に限って、教科書もまともに読めないものですよ。
教科書に価値はなく、参考書にこそ価値が有るといった高校の洗脳にはまりましたか。
宗教辞めても洗脳が解けずに、宗教グッズを捨てられない人みたいですね。

というわけで、お盆休みに、Chemical Secret を訳してみました。
数研が、高校生の夏休み課題用に、こんなものまで出していたとは、さすが商売上手。
おそらく夏1度しか使わないであろうテキストに、715円+税ですか?
馬鹿でしょ。否々、馬鹿なんて言葉じゃ、甘いでしょ。
お金は木になったりしませんよね。どこまで喰い物にすれば、気が済みますか?
高等学校という名の、ブラック企業ですか?

夏休みは、生徒自身が、自分の現状を鑑み、自身の課題を見つければいいだけのことで、
別に、教科書の復習でも、授業で飛ばした所でも、何でもいいんですよ。
課題とは、管理のためにあるのではなくて、本人のためにあるのだから。
何でもかんでも統一するのは、宗教のやり方ですよ。
宗教法人としてデビューしますか。

模試は模試で、受けるかどうかもわからないうちから、代金だけは徴収するようですが、
ぼったくりバー以上ですね。
模試ごとに、希望者から代金を徴収するのが普通でしょ。
前もって徴収したらしたで、今度は模試が近づくたびに、模試を希望しない生徒は、
模試代を返金するから申し出るようにと伝えるべきでしょ。どこまでチョンボしますか。
それが面倒なら、模試なんて辞めたらいいんですよ。
模試など文科省学習指導要領にないのだから。

模試の結果を面談の資料にするなどと言っていますが、それって何か月前の模試ですか?
模試を受けていなければ、喋ることも見つかりませんか。
それじゃ、担任の意味ないでしょ。
そんな無能な担任に面談をしてもらうために、わざわざ仕事を休んでまで、
やって来るようなバカな親がいるのですか。
行きたい人はいいですよ。どうぞ行ってください。

生徒も休みの日に模試を受けるのなら、私服で行けばいいんですよ。
その日は就業ではないのですから、部活と一緒ですよ。
そんな度胸?も、今時の高校生にはないでしょうね。

高校で模試を強要された話はよく耳にしますが、事実なら立派な汚職ですよ。
模試とは、文科省とは何の関係もない営業行為ですから。
それを強要するのなど職権乱用もいいところです。
もし組織的にこれをやっているとすれば、組織的な汚職と言えるでしょう。

ところで、模試業社から入る手数料と、その使途は、勿論帳簿に記載されてますよね。
もし、記載がなければ、裏金ですものね。
間違っても、校長OBに流れているなんてことありませんよね。

最近の高校は、金の掛かる方向にしか行きませんね。
これだから、高校生の地頭も、教員並みになるのでしょう。
登下校時に自転車で、道路をオープンコースみたいに走っていますが、
それじゃあ、出会い頭に衝突することぐらい、容易に予測できると思いますが。
キープレフトで走行しているものにとって、いい迷惑ですし、
その為体は、馬鹿っぽくて目の毒ですらあります。

高校に入学してすぐに、高校生の自覚を促すため、などと言って、
家庭の機能を一切無視して、民間のホテルに、新入生を宿泊させているようですが。
それって公務員のどういう権限か知りませんが、釈迦にでもなったつもりですか。

釈迦ですら、修行のため、他から施しを受けることになった、己の認識の愚かさを悔悟し、
非日常的修行など、何の役にも立たないと言った(らしい)のに。
それこそが、大乗だったはずなのに。
現代の仏教は、戒名だとか、お位牌だとか、
釈迦の教えとはまったく無関係の、ビジネス仏教と化してしまいました。
人類は2千6百年掛けて、退化したのですね。

同じくその非日常的な宿泊研修の結果、自転車には乗れても、道路交通法は理解できないのですから、
小1並では?その研修意味あるのですか?
その意味のない因習のために、保護者に何万負担させますか。
不参加は欠席扱いらしいですが、文科省決定ですか。
校長OBを伺って、辞めるに辞められませんか。
現代の仏教と同じように、このままビジネス高校を続けますか。

こんなオカルチックビジネス高校の下請け業みたいなことはやりたくない訳で、
当方の訳に多少の不備があっても、突っ込まないようにお願いしますよ。
突っ込むべきは学校本来の機能を亡くした、平成の四大宗教が如き高校の方ですから。

保護者は檀家さんじゃないのだから、次々に高くて役に立たない壺買わすようなことやめてもらいたい。
新作が出たら、前作の価値はありません、ご利益期限切れです、みたいな。
新作と言っても、新しくなったのは、外箱だけみたいな。

保護者も、もうちょっと目をお覚ましになっては如何ですか。
「新興宗教が生まれやすい土壌」を自ら作り出していることに気づくべきでしょうね。
「あなた何教?」「宗派どこ?」「うちの宗派こそが正しい教えですよ。」みたいな。

以上、当方が勝手に思うことでした。
お読み頂き感謝致します。


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posted by sakai shinji at 12:29 | Comment(0) | chemical secret | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月25日

カンターヴィルの幽霊 7

7 秘密を守りなさい!
 それから4日後、夜の11時ごろ、カンターヴィル屋敷から葬列が出発した。
霊柩車は8頭の黒い馬に引かれ、それらのそれぞれが、その頭に大きな羽根飾りをつけていた。
重い棺は、カンターヴィルの紋章が付いた豊かな紫の布で覆われていた。
霊柩車と馬車の側に燃えるたいまつを手にした使用人が歩いていた。行列はどれもすばらしかった。
カンターヴィル卿が喪主だった。
彼は葬式に出席するために、ウェールズから特別にやってきた。
彼はかわいいバージニアと最初の馬車に乗った。
オーティス夫妻は2番目の、ワシントンと双子は3番目の、最後の馬車にはアムニー夫人が乗った。
彼女は、人生の50年以上も幽霊に脅えてきたので、彼の最後に立ち会う権利があると誰もが考えた。
深い墓穴が、教会の庭の隅の、古いセイヨウイチイのすぐ下に深く掘られ、アウグストゥス・ダンピエール師が彼のために祈った。
式が終わると、使用人がたいまつを消した。それは、カンターヴィル家の古い慣習だった。
棺が墓穴に下ろされるとき、バージニアは進み出て、白とピンクの花で作った大きな十字架をその上に置いた。
彼女がそうすると、月が雲の陰から出てきて、その静かな銀色の光で、小さな教会を照らし、遠くで1羽のナイチンゲールが歌いはじめた。
彼女は死の庭のことを考えていた、それは、幽霊が先日彼女に語ったものだった、そして涙で目をうるませた。
彼女は、家への帰り道、ほとんど話さなかった。
 翌朝、カンターヴィル卿が去る前に、オーティス氏は幽霊がバージニアに渡した宝石の話をした。
それらはすばらしく豪華で、その価値は計り知れなかったので、オーティス氏は娘が受け取っていいものか、ためらっていた。
 「カンターヴィル卿。これらの宝石はあなたの家の宝であり、またそうあるべきであることはまったく明らかです。
だからお願いです。それらをあなたの財産としてロンドンへ持って行ってください。
私の娘はと言えば、まだ子供で、幸いにも、宝石のようなものには、ほとんど興味がありません。
妻は、これらの宝石はとても高価だから、売りに出せば高い値がつくと言うのです。
カンターヴィル卿、私が家族の誰かにその宝石を持たせておくのは、無理だと分かっていただけるでしょう。
それらは、アメリカの質素さで育てられた人々には似合いません。
バージニアは、不幸な幽霊の記憶としてその小さな箱を持っていたいと、あなたに頼むと思います。
私は、自分の子どもが、その古いことに共感したと知って、大変驚いています。
バージニアは妻が旅先のアテネから戻ってきてすぐに、ロンドン郊外の街で生まれたからかもしれません。」と、彼は言った。
 カンターヴィル卿はオーティス氏の話を注意深く聞きながら、時々、笑みを隠そうと、灰色の口ひげを引っぱった。
オーティス氏な話が終わると、彼は暖かく彼の手を取って、言った。
 「オーティスさん、あなたのかわいらしい娘さんは、私の不運な先祖サイモン卿を助けてくれました。私と家族は彼女の大いなる勇気に感謝致します。
宝石は明らかに彼女のものであり、もし私がその宝石を奪ってしまったら、あの意地悪で年老いた幽霊がすぐに墓から出てきて、私をひどい生活に導くでしょう。
これらの宝石はまったく知られていませんでしたし、それらについて言うべきことはありません。
私はそれらを全く主張しませんし、バージニアさんが大きくなられたら、喜んでそのように綺麗なアクセサリーをお持ちになるでしょう。
それに、オーティスさん。あなたは家具も幽霊もお買いになったのですよ。ですから、幽霊が持っていたものは何でもあなたのものです。
今では、サイモン卿は間違いなく死んでいますし、彼の宝石はあなたのものですよ。」
オーティス氏はカンターヴィル卿に断られて、すっかり気を落とした、彼の決意を考え直してくれるよう頼んだが、優しい貴族は心を変えず、結局、オーティス氏は幽霊が娘に渡した贈り物を娘が持つことを認めた。
1890年春、彼女が、若きチェシャー公爵夫人になったとき、誰もが彼女の宝石を賞賛した。
バージニアは、恋人が成人に達するとすぐに結婚した。
彼らはとても魅力的で、お互いに深く愛し合っていたので、皆が彼らの結婚を喜んだ。奇妙なことに、オーティス氏自身を除いては。
オーティス氏は、若い公爵が大変気に入っていたが、“公爵”という称号は好きになれず、彼自身の言葉を借りれば、「称号とは快楽を好む貴族階級のためにあり、真のアメリカの精神が忘れられることを恐れる。」
しかし、彼は恐れる必要はなかった、聖ジョージ教会の通路を、娘と腕を組んで歩くと、世界中で、彼ほど誇らしげな人はいないと誰もが考えた。
新婚旅行が終わると、公爵と公爵夫人はカンターヴィル屋敷へ行き、翌日の午後、松林の近くにある寂しい教会の庭を歩いた。
サイモン卿の墓石に刻む文字は簡単には決まらなかったが、最終的には、年老いた紳士の名前の頭文字と、書斎の窓に書いてあった韻文を彫り込むことに決めた。
公爵夫人は美しいバラを持ってきて、墓に置いた。
彼らはしばらくの間、墓の傍にたたずみ、再び歩き出した。
彼らは荒廃した修道院に落ちた柱に座り、公爵は、彼女の美しい目を見上げ、彼女の手を取って言った。
 「バージニア、妻は夫に秘密を持ってはいけない。」 
 「セシルったら!あなたに隠し事はないわ。」
 「いや、あるね。幽霊と君だけになったとき、何が起きたのか教えてくれたことはない。」と、彼は微笑みながら言った。
 「誰にも教えてないわよ、セシル。」と、バージニアはまじめに言った。
 「それは分かってるが、私には教えてくれないだろうか。」
 「そんなこと言わないで。教えられないの。かわいそうなサイモン卿!大きな借りができてしまったわ。
 そうよ、笑わないで、セシル!本当なのよ。
 彼が生きるとは何なのか、死が何を意味するのか、愛がそのどちらよりも強いのはなぜかを教えてくれたわ。」
公爵は立ち上がり、妻に愛情深くキスをした。
 「きみの心がぼくのところにある限り、秘密にしておいていいよ。」と、公爵はつぶやいた。
 「いつもそうよ、セシル」
 「でも、いつかぼくらの子どもには教えるんだろ?」
バージニアは頬を赤く染めた。

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posted by sakai shinji at 12:38 | Comment(0) | カンターヴィルの幽霊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月24日

カンターヴィルの幽霊 6

6 バージニアはどこ?
 およそ10分後、お茶の時間を知らせるベルが鳴り、バージニアが降りて来ないので、オーティス夫人は、召使いを1人、彼女のところへ向かわせた。
 少しすると、彼は戻ってきて、バージニアがどこにも見あたらないと言った。
彼女は毎晩、夕食の席に飾る花を摘みに庭へ出ていたので、オーティス夫人は初めは全く気にしていなかった。
しかし、6時になって、バージニアがまだ戻ってこないと、本当に心配になって、息子たちに彼女を探しに行かせた。その間、オーティス夫妻は家中の部屋を探した。
6時半、息子たちが戻ってきて、どこにも姉の姿はなかったと言った。
今や彼らはすっかり動転して、何をしたらいいのか分からなかった。
オーティス氏は、ワシントンと2人の使用人を、区域の捜索に行かせると、州のすべての警部に、誘拐されたかもしれない幼い少女を捜索するよう電報を打った。
それから、オーティス氏は、妻と3人の息子たちに夕食をとるように言うと、彼自身は馬に乗って、バージニアを探しに、アスコットへ行く道を、走っていった。
ところが、2、3マイルも行かないうちに、誰かが彼の後を追ってくるのが聞こえた。
彼が振り返って見ると、若い公爵が子馬に乗り、とてもうろたえ、やってくるところだった。
「申し訳ありません、オーティスさん。バージニアが戻らない限り、夕食をとることはできません。
私を追い返しませんよね?戻ることはできません!戻りません!」と、彼は言った。
 オーティス氏はそのハンサムで若い公爵に微笑まずにはいられなかった。そして、彼のバージニアに対する愛情に動かされた。
彼は、優しく肩をたたき、そして言った。「それじゃ、セシル、戻らないなら、一緒に来ないといけないね。」
彼らは鉄道の駅まで駆けていった。
そこでオーティス氏は駅長に、プラットフォームでバージニアらしき人物を見なかったか尋ねたが、彼女に関する情報は何も得られなかった。
しかし、駅長は各駅に電報を送り、すべての駅で彼女を探し続けるようにさせた。
それから彼らは、4マイルほど離れたべクスレー村に馬を走らせた。
そこで、、彼らは田舎の警察官に尋ねたが、彼からは何の情報を得られず、あらゆる場所を馬で見てまわると、家へ帰ることにした。屋敷についたのは11時ごろで、完全に疲れ、心はちぎれそうだった。
通りはとても暗かったので、ワシントンと双子は、門のところでカンテラを持って、彼らを待っていた。
バージニアに関する情報はまったくなかった。
彼らは池を探し、それから敷地をくまなく探したが、バージニアは見つからなかった。
彼女がいなくなってしまったことは明らかだった。
オーティス氏と少年たちは悲しみに沈んで家へ歩いていった。馬とポニーも悲しんで彼らについて行った。
玄関のホールには、使用人のグループがて、皆怯えていた。
気の毒なオーチス夫人は書斎のソファに横たわっていた。
彼女は恐怖と心配で気が狂いそうだった。
オーティス氏はすぐに、夫人に何か食べなくてはと言い、皆に夕食を準備するように言った。
悲しい食事だった。ほとんど誰も話さず、双子でさえ畏縮し、消沈していた。彼らは姉が大好きだったから。
彼らが夕食を終えると、オーティス氏は、全員に寝るように言った。そして、今晩はもう何もできることはない、朝にロンドン警視庁にすぐ刑事を送ってくれるよう電報を打つからと言った。
ちょうど彼らが食堂から出てきたとき、時計が真夜中を打った。
そして最後の鐘が鳴ったとき、割れるような音と、甲高い叫び声が聞こえた。
凄まじい雷鳴が屋敷を揺らし、恐ろしい音楽が空間を流れた。
それから、階段の一番上の板が騒々しい音とともに吹き飛ぶと、バージニアが出てきた。彼女は、真っ青で、小さな箱を手にしていた。
すぐにみんなバージニアの元に走り寄った。
オーチス夫人はバージニアを腕に抱き、かわいい公爵はどバージニアにたくさんキスをし、双子は彼女のまわりで激しくダンスをした。
 「今までどこにいた?」オーティス氏は怒って言った。彼女がばかげた悪さを自分たちにしたのだと思って。 
オーチス夫人はつぶやいた、「バージニア、ここにいることを神に感謝します。もう決して私から離れないでね。」それから、バージニアにキスし、彼女の金髪に触った。
 「お父さん。私は幽霊と一緒だったの。彼は死んだわ。彼に会いに来てちょうだい。彼はとても悪い人だったけど、自分がやったすべてのことを本当に悪いと思っていたわ。彼は私にこの美しい宝石箱を渡して死んだわ。」バージニアは静かに言った。
 家族は全員、驚いてバージニアを見たが、彼女はまったく真面目だった。
彼女はくるりとまわって、壁の穴を通って秘密の廊下へ彼らを連れて行った。
ワシントンは火のついたろうそくを持って、後に続いた。彼はそれをテーブルから持ってきたのだ。
最後に、彼らは大きなドアまで来た。
バージニアがそれに触れると、それは重々しく開いた。そこは小さな窓がひとつある小さな低い部屋だった。
巨大な鉄の輪が壁にあり、骸骨が鎖でそれにつながれていた。
骸骨は床に横たわっていて、その長い指が床に置かれた大きくて古風な皿と水差しを掴もうとしているように見えた。しかし、それらはちょうど手が届かないところに置かれてた。
水差しは明らかにかつては水で満たされていた、中が緑のかびで覆われたから。
皿には山盛りの土しかなかった。
バージニアは骸骨の傍らに腰を下ろし、小さな手を合わせて、静かに祈り始めた。
ほかの家族骸骨を見下ろした。
彼らは、ついに、サイモン・ド・カーヴィ卿の秘密を知った。
 「神が彼を許したのよ。彼は今平安だわ。」と、バージニアは立ち上がって言った。彼女の顔は美しい光に満ちているようだった。
 「なんという天使だ!」と、若い公爵は声を上げ、彼女に腕をまわし、キスをした。

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posted by sakai shinji at 18:43 | Comment(0) | カンターヴィルの幽霊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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