2015年04月25日

Crown E.C.3 Lesson 2

1
 90%の人々のためにデザインするということは、その地域の素材で、容易く作ることができるものを作ることを意味する。
添付されている写真は、このようなデザインのいくつかを示している。
 写真のデジタル・ドラムは、ふつうの道具を使って、ウガンダの自動車修理工場で組み立てられた。
それは、古い石油用のドラム缶でできているが、それらはしばしば単に捨てられてしまう。
それは、2台のコンピューターを備えていて、生徒たちに大人気だ。
 タンザニアでは、ほとんどの人が、電気のない生活をしているが、国民の3分の1は携帯電話を使っている。
この自転車を使った発電機は、携帯電話を充電するのに十分なパワーがある。
それは、自転車についているヘッドライトを点灯させるものとまさに同じだ。
これは、人々に本当の助力を提供する、単純で容易く作れるデザインの一例だ。
 貧しい人々にとって、大きな問題の1つは、冷蔵庫のない暑さの中で、食べ物を新鮮に保つことだ。
ナイジェリア生まれのこのポット・イン・ポット・クーラーは、多くのアフリカ人に対してその問題を解決する。
2つのポットの間に湿った砂を入れると、水分が蒸発し、小さいポットに入っている食べ物を冷やす。
 マラリアは、世界中の至るところで何百万もの人々を死に陥れる病気だ。
アフリカで、それはほかのどの病気よりも多くの子どもの命を奪う。
 マラリアを排除する単純でとても効果的なデザインは、殺虫剤で処理されたこの蚊帳だ。
それは、アフリカや、南米、アジアの至るところで広く使われている。
 世界中の貧しい人々が直面している最大の問題のひとつは、安全な飲料水を見つけることだ。
ガーナや、ナイジェリア、パキスタン、ウガンダで使われているライフストローは、どんな水も飲料水に変える。
それは多くの病気に効果的だ。
2
 90%の人々の暮らしを少し楽にし、もっと快適にするこれらのデザインに加え、実際に人々が貧困から脱するのを手助けするデザインがある。
貧困から抜け出すのに必要なこととはなんだろうか。
もっとも大切なことは、富を蓄積する方法を見つけなければならないということだ。
とても貧しいときに、どうすれば富を蓄積できるだろうか。
一つの方法は生産的になることだ。
 デザイナーたちは、農家の人たちが灌漑を利用し、収穫高を増すことで生産性が高まるよう手助けしようとしている。
伝統的な灌漑システムは、田畑全体を水で溢れさせ、生産性を高める。
しかし、それらは、世界の90%の人々が利用するのには適さない。
それらは、建築費があまりに高すぎるし、非常に多くの水を使うからだ。
貧しい農民たちは、伝統的な灌漑システムを手にするだけの十分なお金が全くない。
それどころか、十分な水がないのだ。
水は、開発途上世界では、不足している資源だ。
 アフリカとインドで、貧しい農民たちを助けている一つの考えは、点滴灌漑であるが、それは、小さなパイプを使って個々の植物に水をもたらす。
大規模な点滴灌漑は、イスラエルやヨルダンのような国々でうまく利用されている。
伝統的な灌漑システムよりもずっと安価だが、それでも1日2ドルで生活しようとする27億の人々にとっては、かなりのコスト高だ。
彼らには、小規模な灌漑システムが必要だ。
 写真の点滴灌漑システムは、小区画の土地用にデザインされ、3ドルしかかからない。
この3ドルでできる灌漑システムは、インドの多くの地域で農民たちに利用されている。
あるインド人の農民は、今や乾季には、以前よりも約7倍の稼ぎがあると言う。
点満灌漑は、人々が生産性と収入を高めることによって、貧困から抜け出す手助けをしている。
3
 富を蓄積する別の方法は、家を持つことだが、それは市場で売ることができるし、銀行からお金を借りるのに使うことができる。
1日2ドルで暮らす農村部の人々のほとんどが、実際に自分自身の家を所有していると知ったら驚くかもしれない。
しかし、これらの「家」は、たいていは土の床に棒と泥で作られた質素な住まいだ。
それらには市場価値はなく、だれも買おうとはしない。
 もし棒と泥の家を丈夫にすることができれば、それらはもっと価値が上がるだろう。
一つの考えは土嚢で家を作ることで、それは、棒や泥よりも長くもつし、れんがやセメントブロックよりもはるかに安く頑丈だ。
もう一つのかわりとなるものは、エコファブリックで、それは牛糞と泥から作られ、通常のれんがよりも軽くて頑丈である。
 それでは、「よいデザインとは何か?」という質問に、どう答えればいいだろうか。
一方では、デザインは、世界の人口の90%を占める裕福でない人々の真の要求を満たさなければならない。
デザイナーたちは、90%の人々の真の要求を理解しようとするのであれば、彼らがデザインしようとする製品を使う人々の生活を理解しなければならない。
よいデザインをするには、思いやりや共感が必要だ、つまり、他者の立場に立って考える能力だ。
よいデザインへの一つのかぎは、シンプルな考えと共感である。
 もう一方で、シンプルな考えと共感それだけでは、デザインが実際に90%の人々に受け入れられるという保証は十分でない。
その90%の人々には、別の判断基準がある。
彼らはそのデザインのシンプルさに感謝し、共感が嬉しいかもしれないが、デザインそのもののこととなると、たった一つのことが、最後には本当に重要だ、つまり、彼らはそれを持てる金銭的余裕があるか、である。
ある成功したデザイナーが言うように、「l日に2ドルも稼げない世界の27億の人々にとっては、値ごろ感が重要なのだ。」

誰のためのものでもないデザイン
 「誰のためのデザインか?」が、普段使う発明を特徴づける。
それらは、市場に出される高価なデザイナー・アイテムから、10パーセントの豪華なものまでと様々だ。
発明には、同時に、もう一つの区分がある。
これらの発明は、とてもばからしいので、世界にそれを欲しいという人が存在するとは、思い難い。
それらは、「誰のためのものでもないデザイン」と呼べるかもしれない。
動物の耳カバー
 あなたは、長く、へなへなした耳の犬を飼っているだろうか?
そして、それに餌をあげるとき、その耳にいつも餌がかかっているだろうか?
もしそうならば、あなたには、動物の耳カバーが必要だ。
ジェットエンジン付きサーフボード
 あなたが海に出ていると、サメが追いかけて来たとしよう。
ふつうのボードでは、サメの餌食になるだろうが、ジェットエンジン付きサーフボードなら、容易く逃げられる。
それでも、何かの理由で、ジェットエンジン付きサーフボードを実際に製造しようとした人はいなかった。
つるのない眼鏡を磁気によって人に装着するためのシステム 
 「つる」とは、眼鏡を顔に装着するための、耳の後にまわる小さい腕である。
つるは、装着者を不快にさせることがある。
このシステムでは、頭の両側に粘着磁石を貼る必要がある。
不快な眼鏡の簡単な解決法は、眼鏡を調節することである。
発明者は、実際には存在しない問題の解決法を発明するのに数年を費やした。
ワサビ火災報知器
 日本の科学者は、世界で最も変わった火災報知器を発明した。
うるさい警告音を発する代わりに、この火災報知器は、鼻を刺激するワサビの粉を発射する。
一体誰が、この発明を必要とするだろうか?
そうそう、高度の聴覚障害者、純粋に普通の火災報知器音がまったく聞こえない人はどうだろうか?
結局のところ、「ばからしい」発明の中にも、そうとは言い切れないものもあるのではないか。



posted by sakai shinji at 17:26 | Comment(2) | Crown E.C.3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても役に立っています!
どうかこれを続けてください!
もしあなたを責めるような人が現れてもそれは使い方を間違ったり怒りをあなたにぶつけているだけです!
あなたの訳で助かっている人は沢山います!
どうか今後とも宜しくお願いします!
(ノ≧∀)ノファイトォ─────!!
Posted by けいと at 2017年05月24日 00:17
ありがとうございます。
Posted by sakai shinji at 2018年06月04日 00:47
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